asahi.com（朝日新聞社）：水銀の排出・輸出入規制、条約制定へ 国連会議で合意 - 国際

国境を超えた汚染の広がりが懸念される水銀について、排出の抑制や輸出入の規制をするための条約を制定することが２０日決まった。約１５０カ国が参加してナイロビで開かれていた国連環境計画（ＵＮＥＰ）の管理理事会で、１３年の調印をめざして来年から交渉を始めることで合意した。 水銀は蛍光灯や電池などに含まれ、鉄鋼やセメントの生産工程などでも排出。途上国を中心に、石炭火力発電所や化学工場の排気として大気への放出が急増し、工場廃液による水質汚染とともに健康被害の恐れが指摘されていた。 これまで、鉛やカドミウムを含めて規制する条約の制定を唱える欧州連合（ＥＵ）と、「自主的な取り組みで十分」とする米国や中国、インドなどの主要な水銀排出国が対立していた。しかし、オバマ政権に代わった米国が条約化を支持する方針への転換を表明。中印も水銀に対象を絞った条約の制定に向けた委員会設置を受け入れた。 条約では、輸出入

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水銀鉱山の閉鎖や代替技術の開発で、水銀需要は64年の約2500トンから05年には約10トンに減った/工業生産の残留物として一定量は排出され、分別収集分を含めて07年度には240トンが回収され、225トンがアジアなどへ輸出