asahi.com（朝日新聞社）：対北朝鮮、米中が連携確認 初の戦略・経済対話閉幕 - 国際

【ワシントン＝村山祐介、尾形聡彦】米国と中国が経済や安全保障の懸案を閣僚級で話し合う初の米中戦略・経済対話（ＳＥＤ）は２８日、当地で共同文書を採択し閉幕した。北朝鮮の核開発問題では、懸案の包括的解決を目指して策定中の「新提案」へ中国が支持を表明。経済面では、世界的な経済危機の背景になった不均衡問題の是正で両国が努力することでも一致。オバマ大統領の年内の訪中でも合意し、今後も２国対話を深めていく姿勢だ。 米中は０６年から経済分野で始めた対話を、今回初めて安全保障分野にも拡大。２国間に限らず、地域や国際問題まで協議対象を広げ、２大国で全世界的な懸案を協議する場と位置づけた。 安全保障分野で最大の懸案だった北朝鮮問題では、共同文書で、６者協議や国連安全保障理事会で採択した対北制裁決議履行の重要性を再確認。閉幕後に記者会見した王光亜外務次官は、米朝の直接対話について「米国の役割が重要だ」と期待