asahi.com（朝日新聞社）：川崎２位の呪縛 勝っても募る「喪失感」 - スポーツ

優勝を逃し、ピッチを後にする川崎・中村＝上田潤撮影 （５日、川崎３―２柏） 雨中の死闘を制すと、川崎の選手たちは一斉にベンチを振り返った。だれも飛び出してこない。結果は悟った。ジュニーニョはがっくりとうなだれ、谷口はピッチに崩れ落ちた。 試合は荒れた。前半で３点を奪いながら、１点差まで詰め寄られた。柏に７枚のイエローカードが出て、２人が退場。圧倒的に有利になったのに、一方的に攻められた。「とにかく勝ちきるしかない」（中村）という気持ちだけでもぎとった勝利はしかし、実らなかった。 今季は持ち味の攻撃に加え、組織的な守備への意識が高まった。安定感が増し、連敗は２が最多。プロ入り２年目のＭＦ横山やＤＦ菊地らの若手が成長したことで選手層が厚くなった。伊藤は「全部のタイトルを取りに行くくらいの自信はあった」と話す。 だが初タイトルにどうしても手が届かない。「もう１勝というところ。一つ一つ前進

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「チームは階段を上がっているところ」。そう頭で分かってはいる。でも「この喪失感は何とも言えない。整理がつかない」。悔しい思いを、何度味わえばいいのだろう。

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「試合終了後も「フロンターレ」コールはやまなかった。中村は優勝を信じて応援してくれたサポーターに深々と頭を下げた。「チームは階段を上がっているところ」」

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"雨中の死闘を制すと、川崎の選手たちは一斉にベンチを振り返った。だれも飛び出してこない。結果は悟った。ジュニーニョはがっくりとうなだれ、谷口はピッチに崩れ落ちた。"