【あずさ監査法人】日本における内部統制制度の現状（1）財務諸表に係る内部統制基準化への動向と文書化について

2006.2 ページ| 1 | 2 | 3 | 4 | 日本における内部統制制度の現状（1） 財務諸表に係る内部統制基準化への動向と文書化について 現在、「財務報告に係る内部統制評価・監査基準の法制化」が急ピッチで進められています。すでに実施されている米国企業改革法における内部統制の評価・監査では、経営者から文書化に関する膨大な作業負荷に対する不満が噴出しました。日本の内部統制の評価・監査基準は、こうした米国での反省の下に実施されようとしていますが、もともとマニュアルの少ない日本企業にとって内部統制の文書化に係る負荷は避けることができないでしょう。本稿では、企業会計審議会の内部統制部会における議論の動向と、制度化された場合にもっとも時間がかかると考えられる文書化の進め方のポイントについて、具体的事例をあげて解説します。 I．日本における内部統制に関する法制化の動向 平成