http://www.cc.kyoto-su.ac.jp/~konokatu/ono(11-2-1)

神の表現～イコンと西洋美術～ 京都産業大学文化学部 国際文化学科 小野 美咲 はじめに ヨーロッパ世界はすべてキリスト教の基礎の上にできあがったものである。ヨーロッパとキリスト教は切っても切れない関係であり、またキリスト教を知らずしてヨーロッパを語ることは出来ない。全ての根源は、キリスト教につながっているのである。そして、現在でも数多く残され、継承されているキリスト教美術。これほど同じテーマで描かれた作品は存在しないだろう。西洋世界の精神的支柱であるキリスト教は、西洋文化を象徴する造形を生み出してきた。キリスト教にとって美術はどのような役割をしてきたのか。また歴史の流れによってどう変化し、人々はどのように享受したのだろうか。実体の無い神をどのように崇拝していくのか、各宗派の神の捉え方の違いを基盤にして論じていきたい。 第1章 キリスト教 1. キリスト教美術 キリスト教美術は

[motowaka]

“ 「我々は芸術によって神の孫と呼ばれてもよい。神が自然や人を創造したのと同じように、画家は作品を創作しなければいけない」 ― レオナルド・ダ・ヴィンチ 『絵画論』”

[naochin]

@ogicure 「キリスト教美術には旧約聖書の神も預言者も登場するが、それらの作者はいずれもキリスト教徒であってユダヤ教徒ではない。(中略）万人への愛を説く世界宗教としてのキリスト教は美術に対しても寛容であった