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映画学と映画批評、その歴史的展望――加藤幹郎インタヴュー
----映画雑誌『イメージフォーラム』に加藤さんのダゲレオ出版評論賞受賞作が掲載されてから去年(2006... ----映画雑誌『イメージフォーラム』に加藤さんのダゲレオ出版評論賞受賞作が掲載されてから去年(2006年)でちょうど25年が経ちました。そして今年(2007年)は、加藤さんが50歳をむかえられる年です。この節目に過去四半世紀をふりかえって、映画批評と映画学にいったい何が起きたのかお聞きしたいと思います。 加藤 おかしな話ですが、20代前半のころ自分が50歳になる日が来ようなどとは夢にも思っていませんでした。ひとえに想像力不足のせいでしょう。もっとも20代前半で50代の自分を想像することなど、あまり健康的なことではないような気もします。いずれにせよわたしもまた死の緩慢な歩みを歩んできた者たちのひとりです。もっとも死の訪れは誰にとっても(あなたにとっても)早すぎるものでしかありませんが。 さて日本ではこの25年ほどのあいだに映画をめぐる言説に大きな地殻変動が起きました。1980年ころまで映画
2020/10/10 リンク