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[オピニオン]相対的剥奪感
第2次世界大戦中、米軍の進級と士気の相関関係を扱った研究でかなり興味深い内容を読んだことがある。... 第2次世界大戦中、米軍の進級と士気の相関関係を扱った研究でかなり興味深い内容を読んだことがある。空軍兵士の進級率が平均47%で、憲兵隊の進級率24%より高いにもかかわらず、空軍兵士が自分の進級可能性に対して憲兵より悲観的に考え不満を抱いているという事実だった。これは客観的な状況はどうであれ、人は自分を取り巻く条件がよくなるほど期待感が高まり、その期待が満たされない時、周囲の人と比べて一種の剥奪感を感じるということを意味する。まさに「相対的剥奪感(relative deprivation)」の問題だ。 ◆「米国の軍人(The American Soldier)」というタイトルの本にあった上の事例は、進級希望者4人のうち1人だけが昇進して多数が脱落する場合ならむしろ不満はないかもしれないが、ほぼ半分が昇進するにもかかわらず自分だけが除外されるという事実は耐え難く、結局相対的剥奪感による不満が大