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ギリシャ危機の虚構 ―― 救済対象はギリシャではなく、独仏の銀行だった
ギリシャ危機の虚構 ―― 救済対象はギリシャではなく、独仏の銀行だった A Pain in the Athens 2010... ギリシャ危機の虚構 ―― 救済対象はギリシャではなく、独仏の銀行だった A Pain in the Athens 2010年に危機が起きるまでに、フランスの銀行がユーロ周辺諸国に有する不良債権の規模は4650億ユーロ、ドイツの銀行のそれは4930億ユーロに達していた。問題は、ユーロゾーン中核地域のメガバンクが過去10年で資産規模を倍増させ、オペレーショナルレバレッジ比率が2倍に高まり、しかも、これらの銀行が「大きすぎてつぶせない」と判断されたことだ。これらの銀行が各国の国債を手放せば、債券市場が大混乱に陥り、ヨーロッパ全土で銀行破綻が相次ぐ恐れがあった。要するに、EUはギリシャに融資を提供することで、ギリシャの債権者であるドイツとフランスの銀行を助けたに過ぎない。ギリシャはドイツとフランスの銀行を救済する目的のための道筋に過ぎなかった。なかには、90%の資金がギリシャを完全に素通りしてい
2015/07/31 リンク