論説 / 神社界唯一の新聞社 神社新報社

施行六十八年を迎へた今年の憲法記念日は、戦後七十年の節目の年とも重なって、マスコミと国民の関心は例年以上に昂った。改憲派の諸団体は五月三日を中心に大会等を開催し、国民啓発運動による改憲の早期実現や積極的な国民参加による議論の深まりへの期待、一日も早い独立主権国家に相応しい憲法の改正などを要望する声明や決議をおこなった。 とくに神社本庁及び神道政治連盟が参画する民間憲法臨調と「美しい日本の憲法をつくる国民の会」が共同開催した公開憲法フォーラムは、国民投票法が改正され、いよいよ改憲の手続きが整った今、「もはや憲法改正は待ったなし」で、「来年の参議院選挙時において、憲法改正国民投票が実施できるよう、国会および各党派は発議への取組みを加速すべきである」と声明で訴へた。 再開が遅れてゐた国会の衆議院憲法審査会は、やうやく五月七日に実質審議を開始し、委員の枠をもつ六党がそれぞれに今後の憲法審査会で