河北新報 東北のニュース／災害情報配信１時間遅れる 宮城県の外国人支援システム

災害情報配信１時間遅れる 宮城県の外国人支援システム 外国語で災害情報をメール配信する県の「災害時外国人サポート・ウェブ・システム（ＥＭＩＳ）」が９日の地震発生後、正しく作動せず、登録する留学生ら２６６１人への配信が約１時間遅れるトラブルがあった。 県国際経済・交流課によると、メールは地震発生から１時間近くたった午後０時４０分すぎに自動配信された。同課は「発生直後、大量の情報を処理できなかったのではないか。原因を調査し改善したい」と説明した。 ＥＭＩＳは、２００８年３月に稼働。地震や津波、気象情報を英語、中国語、韓国語、ポルトガル語に自動翻訳し、事前登録した携帯電話にメールを配信するシステム。 昨年２月のチリ大地震津波では、津波の恐れがあるにもかかわらず、「心配ない」という内容の英文を５時間にわたって掲載するミスがあった。