神戸新聞｜社会｜ＪＲ西明石駅衝突事故 現場踏切、遮断機設置へ

今年２月、兵庫県明石市のＪＲ神戸線西明石駅構内にある社員専用踏切で、特急列車とトラックが衝突し、乗客ら計９人が負傷した事故で、ＪＲ西日本は１４日、５月末までに現場に遮断機を設置する方針を明らかにした。事故前に社員から危険性を指摘する意見が挙がり、２０１２年度中に遮断機を取り付ける予定だったことも分かった。 事故現場の踏切では、０３年と０６年にも電車と車などが衝突。警報機はあるが、遮断機や障害物検知装置はなかった。ＪＲ西によると、昨年６月、現場の社員が危険性を近畿統括本部に報告。ＪＲ西は昨年９月、１２年度中の遮断機の設置を決めたという。 ＪＲ西は、社員を置くなどして再発を防止するとともに、５月末までの遮断機の設置を決定。取り付け前に事故が発生したことについて、佐々木隆之社長は定例会見で「大変残念」とし、「当面は人の力で（遮断機の）完成を待ちたい」と述べた。（小川 晶） (2012/03/15