長野日報 (Nagano Nippo Web) - ニュース - ＮＥＣライティング伊那工場閉鎖 有志が住民監査請求

昨年11月末で伊那工場を閉鎖した照明器具製造ＮＥＣライティング（東京）をめぐり、伊那市民有志１９７人が21日、市監査委員に対し、市が同社に交付した補助金（１億５８８８万円余）や工場用地造成などに伴う損害（約４億円）を、市長が同社などに返還・賠償請求するよう求める住民監査請求を申し立てた。 損害賠償の請求は同社に加え、個人としての小坂樫男前市長と、当時産業立地の特命担当者だった白鳥孝市長も対象にしている。 請求書によると、伊那工場は２００５年から操業し、市は商工業振興条例に基づき06〜09年度で同社に補助金を交付した。しかし、短期間で閉鎖したため条例の目的に違反し、全額返還すべきと主張。 工場用地に関しては、同社の要請で市土地開発公社が伊那工場の増設用地を取得・造成し、市も道路改良など関連工事を実施したが、06年７月、同社は工場増設を断念し、用地購入を白紙撤回した。この結果、関連工事費