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人民元切り下げから考える、注目すべき中国経済統計の話
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人民元の3度にわたる切り下げは、各国の市場に大きな衝撃を与えた。一連の通貨切り下げはひとまず終了... 人民元の3度にわたる切り下げは、各国の市場に大きな衝撃を与えた。一連の通貨切り下げはひとまず終了しており、為替市場は落ち着きを取り戻しつつある。だが、株式市場の動揺は続いており、中国経済の実態は想像以上に悪いのではないかと懸念する声が少なくない。背景には、中国の経済統計に対する信頼性の問題がある。 筆者は投資家として、各国の株式市場に投資をしてきた。中国市場は非常にダイナミックで多くのチャンスに溢れる一方、先進国と比較すると市場の透明性が著しく低い。それは経済全体についても同じで、中国の景気動向を判断する際には、GDP(国内総生産)をはじめとする各種統計の信頼性の低さについて、ある程度、織り込んでおく必要がある。今回は人民元切り下げを材料に、中国経済を見極めるポイントについて解説してみたい。 ■7%成長を本当にキープできているのか 中国政府は、経済成長の目標を実質で10%台から7%前後に引