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喪われた化合物の名誉のために(3)~アスパルテーム~ - 有機化学美術館
☆喪われた化合物の名誉のために(3)~アスパルテーム~ 前回に引き続き、今回は人工甘味料アスパルテ... ☆喪われた化合物の名誉のために(3)~アスパルテーム~ 前回に引き続き、今回は人工甘味料アスパルテームを取り上げてみます。「買ってはいけない」の著者たちはずいぶんとアスパルテームが嫌いらしく、これを含む食品(アイス、チョコレートなど)が多数槍玉に挙げられています。 甘味を感じさせる化合物の代表といえばもちろん砂糖(スクロース)です。砂糖は体を動かすための重要なエネルギー源ですが、摂り過ぎれば肥満・糖尿病などを招くことはご存じの通りです。そこで昔から多くの代用甘味料が開発されてきました(甘い化合物に関してはこちらもご覧下さい)。 かつて用いられた甘味料にチクロやサッカリンがあります。これらはそれぞれ砂糖の30倍、500倍の甘さを持ちます。このうちチクロは分解物に発癌性があるため現在使用が禁止されていますが、この分解反応が体内で起こるとはあまり考えられず、EU圏や中国では使用可となっています。
2015/05/31 リンク