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『人民中国』
日本語の名通訳として知られる王效賢さんは、毛沢東主席や周恩来総理のそばで、長く仕事をしてきた。その... 日本語の名通訳として知られる王效賢さんは、毛沢東主席や周恩来総理のそばで、長く仕事をしてきた。その中で忘れられない思い出の1つは、日本がつくった「満州国」の傀儡皇帝だった溥儀氏とその弟、溥傑氏の2つの家族に対し、周総理が心のこもった配慮をし、溥傑氏の日本人の妻子を遇したことであるという。中日関係に困難な事態が生じているいま、国交のない中でも中日友好を実践した当時の人々の努力を思い起こすことは、意義のあることであろう。王效賢さんは当時を回顧して、本誌に一文を寄せた――編集部 一市民となったラストエンペラー 1959年9月17日、中国の劉少奇国家主席は、毛主席の提案に基づいて、罪を悔い改めた戦争犯罪者に対する特赦を発布した。撫順の戦犯管理所で服役していた溥儀氏が特赦通知書を受け取ったのはこの年の12月4日である。 溥儀氏は、自分が戦犯の中で、自分がもっとも早く釈放されるとは、夢にも思っていなか