中岡望の目からウロコのアメリカ » 米国ルポ：アメリカの大学から何を学ぶべきかーリベラルアーツ・カレッジの使命と実態

今までアメリカの大学２つで学び、１つの大学で教えた経験があります。また、現在、日本の大学３つで教えています。そうした経験を通していえることは、アメリカの大学の質の高さです。最近、その違いはどこから出てきているのか考えます。９月の末、アメリカの大学を取材に行きました。特にリベラルアーツ・カレッジを呼ばれる２つの大学に行き、学長や教授、学生と話をしました。またアメリカでトップの工科大学であるマサチューセッツ工科大学の取材もしました。その成果は『週刊東洋経済』（10月13日）に掲載しました。ひとつ結論を言えば、取材で訪れた大学はいずれも明確な教育の理念を持っていることでした。最近、ある大学の関係者と話し合う機会がありました。彼らは一様に日本では大学選択の基準は就職率が高いかどうかで、必ずしも教育の質ではないと語っていました。また大学ランキングや予備校の判断で大学が選択されることが多いとのことでし

[lakehill]

質が高いねえ。質が高いかもしれないが、授業料もバカ高いからどうなんだろう。

[SavingThrow]

専門的・技術的なことよりも、一般教育や学生の知的能力を高めることを目的とする大学。急激に変化する社会に対応するには専門的な知識だけでなく批判精神が必要。全寮制、高い教師比率、豊かな財政基盤など。

[udy]

少人数制の充実した講義を行うアメリカのリベラルアーツカレッジ。ただし年間授業料は4〜5万ドル。