Passion For The Future: シッダールタ

シッダールタ スポンサード リンク ・シッダールタ 「車輪の下」のヘルマン・ヘッセのもうひとつの代表作。アメリカ合衆国だけで500万部、全世界では43カ国で翻訳され、1000万部を超える大ベストセラーになった。和訳はいくつもあるが、これは2006年に草思社（がんばれ）から出た新訳版。現代人にわかりやすい文章。 仏陀ガウタマ・シッダールタと同じ時代、同じ場所に生きたという設定の別人「シッダールタ」の物語。もう一人のシッダールタも、仏陀と同じように「人は何のために生きるか」の答えを求めて修業に入る。そこで迷い誘惑され中年には世俗に生きる道を選ぶ。そして、老年にいたって再び道を求めて遂に悟りを得る。 この本は仏教の本であると同時に、知識や知恵についての哲学を説いた本として秀逸だと思った。何箇所か感銘した部分を引用してみる。 「「探り求めるとき」とシッダールタが言った。「こういうことが起こりがちで

[imaokazuki]

"真理というものは、それが一面的である場合にのみ、表現することができ、言葉につつまれ得るのだ。思想で考えられ、言葉で表現できるものは、すべて一面的なのだ"

[summercontrail]

物語最後の方、強盗や強姦も等価なものとしてただ穏やかに眺める境地というのは,杜子春のアレのようなものでとうてい賛同できない/cf.オウムとあの思想家

[oooooooo]

「探り求めるとき」とシッダールタが言った。「こういうことが起こりがちです。その人の眼が自分の求めるものだけを見て、その人は何も見いだすことができず、何も心に受け入れることができないということです。

[TakayukiN627]

この本は仏教の本であると同時に、知識や知恵についての哲学を説いた本として秀逸だと思った。

[gav]

｢ナルチスとゴルトムント｣「荒野の狼」などヘッセファンとしては「草思社（がんばれ）」含め本好き同志として推薦ブクマ