東京新聞:昭和天皇実録 未来を考える歴史書に:社説・コラム(TOKYO Web)

昭和天皇の生涯を記録した「昭和天皇実録」の内容が公開された。日中戦争や太平洋戦争に苦悶（くもん）した実像が記された文献といえる。百年、二百年先の未来を考えるための国民の資料と考えたい。 実録の中には、いわゆる「黒塗り」部分がなく、口語体で書かれている。国民に公開することを前提としていたのだろう。象徴天皇制を定めた日本国憲法第一条には「この地位は、主権の存する日本国民の総意に基づく」と書かれている。条文に則（のっと）った考え方だと評価できる。 大正天皇の実録には「黒塗り」があることを踏まえても、従来の実録は後の天皇に対する門外不出の報告書で、公表は想定されていないものだった。今回は出来上がるとほぼ同時に公表された。やはり国民を強く意識したからだろう。未公開資料が多いのは、極めて重要な文献資料となる。意義は大きい。

[daybeforeyesterday]

うーむ

[unorthodox]

天皇が天皇であり続ける限り贖罪もへったくれもない。天皇をまるで被害者であるかのように描き出すこの手の物言いは極めて有害だと言う他ない。