東京新聞:コーヒー飲料 下げ渋り 豆価格は下落:経済(TOKYO Web)

産地の天候不順や新興国の消費増加などで価格高騰が続いていたコーヒー豆の国際相場が、ようやく低下傾向となっている。気になるのは、これで店頭で味わうコーヒーの値段が下がるのかどうかだが、コーヒーチェーン各社は「長期的に相場が下がらないと、価格改定は難しい」などと値下げに慎重な姿勢を示している。 全日本コーヒー協会などによると、コーヒー豆の国際相場は二〇〇五年ごろから右肩上がりが続き一〇年後半から高騰に拍車が掛かっていたが、昨年後半ごろから低下の兆しが見え始めた。ニューヨーク市場のコーヒー豆先物価格は今年の四月平均で、前年同月比３６％減の一ポンド当たり一八一・七五セントに下がった。 コーヒー豆輸入最大手の丸紅の担当者は、近年の高騰について「コロンビアの供給力が二〇〇八年以降、天候不順で従来の三分の二程度に落ち込んだため」と分析。最近一息ついたのは「（生産量トップの）ブラジルが今年、好天によって大

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「新興国のコーヒー消費が伸びているのに対し、環境保護などの観点から、熱帯雨林を伐採して栽培面積を急拡大するのは難しいことから、コーヒー豆の供給不足が続く見込み」