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【 結 城 屋 】続々きもの春秋「きものを着るという事」
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【 結 城 屋 】続々きもの春秋「きものを着るという事」
続続きもの春秋 10.きものを着るという事 先日上京した時のことである。 八月初旬、もう夏の最中だけ... 続続きもの春秋 10.きものを着るという事 先日上京した時のことである。 八月初旬、もう夏の最中だけれども今年は梅雨が長く、ようやく梅雨明け宣言が出されたばかりだった。東京の蒸し暑さは格別である。冷夏とは言っても我々田舎者にとってはムッとするような暑さが肌に付く。 山手線に乗り対面座席に座る人の肩越しに外を見ていた。列車がホームに滑り込むと、引き寄せられるように列車に乗ろうとする人が集まってくる。その中にきもの姿の女性が目に映った。顔は見えなかったが撫肩で年配の女性のように思えた。 列車の扉が開き、その人が私の目の前の扉から列車に乗り込んできた。年の頃は八○も半ばと思われる老婆のきもの姿を暫し見ていた。遠くから見れば夏大島かと思ったが、白い絽の小紋だった。そして私の真向かいの席に座った。 夏のきもの姿は風情がある。見ている者にとっては涼しさが感じられる。職業柄私はそのきものを観察していた。