北斎の大だるま再現 名古屋 : 中部発 : 読売新聞（YOMIURI ONLINE）

葛飾北斎が即興で描いた作を再現し、１２０畳の大きさの和紙に描かれた「大だるま絵」（２３日午前、名古屋市中区で）＝原田拓未撮影 ◆和紙１２０畳分 江戸時代の浮世絵師・葛飾北斎（１７６０～１８４９年）が２００年前に名古屋で描いた「大だるま絵」が２３日、名古屋市中区の本願寺名古屋別院（通称・西別院）で再現された。 尾張藩士の高力猿猴庵（こうりきえんこうあん）が残した記録には、北斎は１８１７年に同別院の境内で大だるま絵を描いたとされている。同別院が来年、開創３００年を迎える記念事業の一環として、愛知県立芸術大や同市博物館などの協力で、１２０畳分（縦約１８メートル、横約１１メートル）の和紙、重さ約１５キロにもなるわら筆など、北斎と同じ方法で大だるま絵を再現することになった。 この日筆を執ったのは、同大文化財保存修復研究所の藤田哲也さん（３９）。全身を使い、約２時間がかりで描き上げた巨大な達磨大師の絵

[mikawa_1964]

「目の前の線を描くので精いっぱい。大勢の方の協力のおかげでできました」（筆を執った県立芸大文化財保存修復研究所の藤田さん） #北斎だるせん