こういうことを決めるのは早いんだ…たった一人の決断 : 福田退陣・総裁選 : 特集 : YOMIURI ONLINE（読売新聞）

退陣表明から一夜明け、自民党役員会にのぞむ福田首相（２日午前９時３０分、自民党本部で） 福田首相の１日夜の退陣表明は、政権の“後見役”である自民党の森元首相、青木幹雄・前参院議員会長らにも直前に電話で伝えただけの「たった一人の決断」だった。後継に最も近い位置にある麻生幹事長は「政権投げ出し」の悪印象を懸念して翻意を促したが、それも振り切っての表明だった。政界に衝撃を与えた「福田退陣表明」の内幕に迫った。（文中敬称略） ◇ １日午後６時前、幹事長の麻生太郎は東京・赤坂で予定していた党茨城県連との会合への出席を遅らせ、首相官邸に車を走らせていた。先週末も福田と密会したが「雑談に終わった」（周辺）という麻生は、福田の突然の呼び出しに、「こりゃ何かあるな」と感じながら、首相官邸に飛び込んだ。 執務室で向き合った麻生に、福田は告げた。 「党の方で総裁選の準備をしてほしい。辞意を表明しようと思っている