東大解剖(11) 外国人教員の招請に壁 : 教育ルネサンス : 教育 : YOMIURI ONLINE（読売新聞）

国際化をめざす東大だが、外国人教員はまだ限られている。 東京大学柏キャンパス（千葉県）にある新領域創成科学研究科のファン・ハロルド助教授（３６）の研究室では、英語が頻繁に飛び交う。取り組んでいるのは、アルミニウムやケイ素を含む新しい構造の酸化物質を作り、電子素子などに利用する研究だ。その実験方針やデータの解釈を、ファン助教授と大学院生が英語で議論していた。 「研究に英語は必須。英語の議論に慣れていたので、国際学会のときも役立った」。修士２年の小塚裕介さん（２４）は屈託がない。 米マサチューセッツ工科大大学院を修了し、ベル研究所にいたファン助教授は、３年前に来日した。東大には「若手成長株の研究者を招いて、国際的なリーダーに育てたい」という狙いがあった。 専門の物質科学の分野で、日本は世界のトップレベル。最新の機器がそろう環境に加えて、物質材料に強い日本企業との共同研究ができるのは魅力だ。 「