多磨全生園「夫婦棟」２１棟、近く解体 : 地域 : 読売新聞（YOMIURI ONLINE）

東村山市の国立ハンセン病療養所「多磨全生園」の入所者自治会長の佐川修さんが１３日、同市内で講演し、入所者が亡くなるなどして空き家が目立っているため、入所者住居「夫婦棟」２１棟が近く解体されることを明らかにした。夫婦棟のうち別の２棟は歴史遺産として保存される。解体後の空き地は、小公園などとして整備する方向で検討するという。 同市主催の講演会「第１回 多磨全生園『人権の森』を考える」の中で表明した。佐川さんは、約３５ヘクタールの園内にある約３万本の木は元患者である入所者が植えてきたことや、一時は約１５００人いた入所者が２１２人に減り、平均年齢が８４歳を超えた現状を紹介。 そのうえで、「（岡山県）瀬戸内市などでは、地元療養所を『世界遺産』にしようという動きもある。歴史的な意味もあり市民の憩いの場でもあり、ずっと永久保存を求めて運動し続けている」と話し、同園を「人権の森」として残していくことに市民

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入所者が亡くなるなどして空き家が目立っているため、入所者住居「夫婦棟」２１棟が近く解体されることを明らかにした。夫婦棟のうち別の２棟は歴史遺産として保存される。