箱根３２棟に避難指示、噴気孔近くに噴石飛散 : 社会 : 読売新聞（YOMIURI ONLINE）

箱根山（神奈川・静岡県境）の大涌谷（おおわくだに）で起きたごく小規模な噴火で、気象庁は３０日、新たに見つかった噴気孔から半径４０～５０メートルの範囲に最大で直径約３０センチの噴石が飛散していたのを確認したと発表した。 噴火警戒レベルが３（入山規制）に引き上げられたのに伴い、神奈川県箱根町は火口から半径約１キロに避難指示を出した。区域内には住宅や旅館など計３２棟あり、このうち実際に人が住む１１棟の４６人が避難した。 ３０日の現地調査では、２９日に見つかった噴気孔周辺に大量の火山灰もあり、大涌谷から約２００メートル～２キロの３地点で火山灰が降ったことも判明した。同庁の北川貞之火山課長は、記者会見で「大量のマグマ上昇の兆候はなく、避難指示区域外に噴石が飛ぶ噴火は考えられない」と話した。

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