裁判長「申し訳ない」、量刑検索データ間違い : 社会 : YOMIURI ONLINE（読売新聞）

東京地裁で１６日に開かれた覚せい剤密輸事件の裁判員裁判で、弁護側が最終弁論で言及した最高裁の「量刑検索システム」のデータに誤りがあった問題で、同地裁は１７日午前、弁論を再開し、福崎伸一郎裁判長は、「データに誤りがあり、ご迷惑をおかけした。申しわけありませんでした」と謝罪した。 また、誤りがあったケースが、覚せい剤取締法だけではなく、麻薬特例法も適用されたケースだったことも判明、データの不備がさらに明らかになった。 審理されているのは、香港から覚せい剤約１・９キロを密輸入したとして覚せい剤取締法違反（営利目的輸入）などに問われたシンガポール国籍の無職シム・チェン・クエ被告（３７）。 弁護側は１６日の最終弁論で、同システムのデータをもとに、「覚せい剤の輸入量が３０００キロ、５０００キロでも懲役１０年、１１年という事例がある」と紹介し、「懲役７年以下が相当」と述べた。 これについて福崎裁判長は再