ロス巨大広告ついに逮捕、「憲法違反」と業者 : 国際 : YOMIURI ONLINE（読売新聞）

【ロサンゼルス＝飯田達人】米ロサンゼルス市が、ビルの壁面を覆う巨大広告「スーパーグラフィックス」の撤去に力を入れている。 「街の景観を乱す」として禁止条例を制定した上、広告掲示者の逮捕にまで踏み切り、２００以上もある広告を一掃する構えだが、広告業者側は「表現の自由を奪う」と猛反発している。 ハリウッドのアカデミー賞授賞式会場近くではビルを所有する不動産業者の男（４９）が２月末、ロス市の広告条例違反の疑いで市警に逮捕された。 ビルの外壁に掲げた新作映画の広告は８階分の大きさ。市が撤去を命じたが応じなかったため身柄拘束された。 ビニール製の生地などに絵柄、文字を描き、ビル壁面に掲げる巨大広告は、５年ほど前から出現。広告料「月１０万ドル以上」（同市）と収益性が高いこともあって、ハリウッドなどの市街地のいたるところに出現してその数は２００を超え、中には、２０階建てビルに相当するものまで登場した。