経産省キャリアにインサイダー疑惑…エルピーダ株で利益 - 政治・社会 - ZAKZAK

半導体大手エルピーダメモリ（東京）に公的資金を活用した資本増強制度が適用されるとの未公表情報を基に、インサイダー取引をした疑いがあるとして、証券取引等監視委員会が、金融商品取引法違反容疑で経済産業省資源エネルギー庁の前次長（５２）に対し強制調査していたことが７日、分かった。 証取委は検察当局への刑事告発を視野に、調査を進めている。前次長は現職のキャリア官僚。 エルピーダは２００９年６月、世界的なデジタル製品の需要落ち込みで収益が大幅に悪化し、公的資金で一般企業を支援する改正産業活力再生特別措置法（産業再生法）の適用を政府に申請。同月末に第１号として認定を受け、日本政策投資銀行による３００億円の出資など金融支援が決まった。 関係者によると、前次長は、当時この資本増強策に直接かかわっており、エルピーダの再建計画公表前に同社株を他人名義で買い付けた疑いがある。数百万円の利益を得たとみられる