被災資料から 記憶と教訓を未来へ NHKニュース

「２０１１．３．１１ 平成の大津波被害と博物館～被災資料の再生をめざして～」と名付けられた展示会が、東京・墨田区の江戸東京博物館で開かれています。 集められたのは、岩手県内で被災したおよそ１００点の資料。 その一つ一つに「物語」があり、記憶は決して風化させてはならない。 専門家は、教訓を未来に引き継ぐことの重要性を、改めて訴えています（月曜日は休館）。 時計が物語る震災の記憶 平成２３年３月１１日に発生した巨大地震と、それに伴う津波は、太平洋沿岸の広い範囲に甚大な被害をもたらしました。 岩手県陸前高田市の市民体育館では、この場所に避難した人のうち、およそ８０人が津波に襲われて亡くなり、生き残ったのは僅か４人だったといいます。 壁に掛けられた時計が指し示している時刻は「午後３時３１分」。 天井近くにまで押し寄せた津波にのみ込まれ、永遠にその動きを止めました。 震災から１年半後に体育館の解体が