月刊“障問”の時代（1978）

ある日突然、あなたが何らかの事故で意識を失ったとしたら。青春の輝きも、愛情の喜びも知らずに暗黒の世界へたたき落とされたとしたら。目覚める日を期待されず、自分の全く知らない世界で、自分の運命を左右する何らかの力が動いたとしたら……安楽死社会への胎動を続けている現代社会をあなたはどう考えるであろう。 ●太田典礼と安楽死協会 昨年１月21日、東京・神田のＹＭＣＡで、日本安楽死協会の設立総会が開かれた。 医学の発達は人間の寿命を伸ばし、これまでだったら死んでしまうような重症者も、生命維持装置で人工的に生き永らえさせることが可能となり、それによって「植物人間」と呼ばれる人々が生まれるようになった。 生命というものはどんな状態の中においても尊いものだろうに、それらの方法で生き永らえることは「意味なき延命」だといいきる思想集団が台頭してきた。「植物人間」は人間の尊厳を傷つけるものだとも言う。 日本安楽死

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1977.7　「安楽死協会」創立者太田典礼氏へのインタビュー記事