カオス・複雑系と経済学--複雑系統計物理で経済を捉え直す

Entrance カオス・複雑系と経済変動/景気循環 図１、複雑系フーリエ関数（共鳴自律変調フーリエ関数）による 景気循環波形のシミュレーション 【１】カオス・複雑系とは 複雑系とは次のような特性をもった系（システム、体系、組織、機関）を言います。 ・多数の要素から構成されている ・多数の要素はそれぞれ固有の時間スケール（周期、速度など）を持っている 従って、系の中には複数の時間スケールが混在する（多時間性） ・これらの要素は階層的・重層的に組織されている（階層性） ・さらに要素間（もしくは系全体と要素たちの間）には相互作用が存在する ・多時間スケールが重層的に相互作用するので系は時間的に自己相関構造を持つ このように多時間要素群が階層的・重層的に相互作用する系では、初期状態からは予想のつかない非線形的な多様性・複雑性・乱雑性を生み出します。 カオス系とは、一見不規

[kazutaka83]

経済変動と複雑系。参考資料。