昼顔: 辺見庸ブログ Yo Hemmi Weblog

雪のモスクワで織田作之助を読んだことがある。素晴らしい 文章家であった。大量の喀血をして33歳で他界。けふ昼顔が 美しく眼が青んだ。どうということがなさそうで、織田作には 織田作の深みがある。 イスラエル許すまじの〝感情〟を抑えて、なぜ彼らが「敵化」し たのかをつとめて論理的に考えてみようとするが、やはり感情が 先だつ。 『象は静かに座っている』を観たショックは「受傷」に等しい。 中国生活6年の経験の心的基盤からもそう言える。この傷はなか なか癒えまい。

[narukaminoisaburou]

文士の時代。　焼け跡に映える革ジャン。 安吾の「大阪の反逆」恰好よかった。