農と食の地域拠点 わたしたち『渋谷区ふれあい植物センター』は、日本で一番小さな植物園として知られるほど小さな植物園ですが、この小さな植物園には無限の可能性が秘められています。 それは、まるで、植物の種のようです。 どんなに大きな植物も、どんなにたくさんの実りをもたらしてくれる野菜も、すべては、一粒の小さな種から生まれます。 そして、この種は、わたしたちが生まれるよりもずっとずっと遥か昔から、先人たちが種を蒔き、植物を育て、そしてまた種を採り続けてきてくれたからこそ、こうしてわたしたちがその種を手にすること=引き継ぐことができているわけです。 ということは、もし、わたしたちがその種を蒔くことをやめてしまったらとしたら。 その種は、永遠にこの世界から姿を消してしまうことになります。 つまり、種とは、過去と未来をつなぐ、今そのものなのです。 翻って、現在の社会において、植物園が蒔くべき種とはどの