東京国立博物館で開催中の特別展「禅-心をかたちに-」の後期展示が11月8日より始まり、関連企画として禅をテーマにした映像作品を公開しているチームラボが、来年1月にロンドンで発表予定の新作《円相 無限相》を世界先行公開した。 「円相」は禅における書画のひとつで、円形の丸を一筆で描いたもの。これまで仙厓や白隠をはじめ、現代では村上隆が作品として発表したことでも知られている。 本作ではその「円相」をモチーフにした円や無限大が、空間に書を書く「空書」によって永遠と書かれ続けており、墨跡の深さや速さ、力強さなどが新たな解釈で、空間に立体的に再構築されている。今回は、その円や無限大をメビウスの帯のように180度ひねって書いており、表と裏の区別がない。 「20代半ば、毎週末のように京都の禅寺に通っていた時期がある」という チームラボ代表の猪子寿之は、本作について「もともと『円相』自体、空間に杖で描いてい