2016/11/22(火)7:00 NEWSポストセブン 評論家の呉智英氏 NEWSポストセブン 内閣府が昨年1月に発表した死刑に関する世論調査では、「死刑もやむを得ない」という容認派は80.3%にのぼった。それでも日本弁護士連合会は死刑廃止を訴える。彼らに評論家の呉智英氏が新たな提言をする。 * * * この10月7日、日本弁護士連合会(日弁連)は人権擁護大会で2020年までに死刑廃止を目指すとする宣言を採択した。この宣言案に対し、犯罪被害者の会の顧問弁護士らから強い反対意見が出て大会は紛糾したが、賛成多数で宣言は採択された。 私は死刑問題について30年近い前から発言しているのだが、弁護士など法律実務家が法哲学や法制史について全く無知であることを痛感してきた。それは一面ではやむを得ない。科学技術者が科学論や科学史について何も知らなくても特段問題はなく、英語の通訳が英語史や言語学
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