北京の芸術家、鄒雅琦(すうがき)さん(23)が、芸術系の名門大学「中央美術学院」の卒業制作として、一銭も使わずに21日間生活する様子を映像にまとめた。頼ったのは、鄒さんが社会の「余剰物質」と呼ぶ無料サービス。北京では富裕層を対象にしたこの種のサービスがあふれる一方、貧困層は日々の暮らしにあえぐ。そんな「貧富の格差」がテーマの作品はネット上で話題となったが、「無銭飲食の悪ふざけだ」と非難も浴びた。(北京・中沢穣)
![格差の現実か、悪ふざけか…無料サービスに頼り21日間生活 中国で芸術家の映像作品が議論呼ぶ:東京新聞 TOKYO Web](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/8fc52087c1cce4bc4b2cc0eea15854f405059454/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fstatic.tokyo-np.co.jp%2Fimage%2Farticle%2Fsize1%2F9%2Fb%2F5%2F4%2F9b54c18c11190fa6a5c6b8942e6662a6_1.jpg)
将棋の名人戦の挑戦者を決めるA級順位戦は今期、熾烈(しれつ)を極めた。リーグ最終日の今月二日、参加棋士十一人のうち六人が一位タイで並び、プレーオフにもつれ込む史上初の事態となった(その後、羽生善治二冠が挑戦権獲得)。一方、B級1組への降級者を決める争いも混戦となっていた。勝てば残留、負ければ降級という大一番を制し、首の皮一枚でA級に残ったのが三浦弘行九段(44)だった。 一昨年十月、対局中の離席が多いとしてスマホを用いた不正を疑われ、竜王戦の挑戦取り消しと出場停止処分を受けた。その後の第三者委員会の調査で疑惑は完全に否定され、昨年二月に復帰した。その後の一年について「精神的に立ち直れるかという不安との戦いだった」と口を開く。 復帰直後は四連敗した。騒動の渦中の約四カ月間、とても盤に向き合う気にはなれなかった。もともと研究熱心な棋士として知られる。小学三年で将棋を始めて以来、最長のブランクだ
特別養護老人ホーム(特養)に入所を申し込んでも入れない待機者が三十八道府県で約二十二万三千人と、二〇一三年の約三十八万五千人に比べて42%減ったことが共同通信の今年十月末の集計で分かった。一五年四月から特養の入所条件が原則「要介護3以上」と厳しくなったことが主因で、一部地域で施設整備が進んだことも影響した。 数字上は待機者が大幅に減ったが、認知症や老老介護など要介護度が低くても自宅で暮らすのが難しい高齢者が門前払いされる例もある。行き場のない「介護難民」や家族の介護離職の増加が懸念されている。 調査は四十七都道府県を対象に実施し、三十八道府県から回答を得た。条件が厳しくなる前の一三年(一部は一四年)と一六年(同一五年)の待機者数を比較した。他の施設に入所中の人も含んでおり、重複の扱いなど集計方法や調査時期が異なる場合もある。
介護保険制度のサービスのひとつとして実施されているベッドや車いすなど福祉用具のレンタルについて、同じ製品でも月額のレンタル価格に大きな差が生じている。他の介護サービスと違い、公定価格がなく業者の裁量に委ねられているためだ。利用料は介護保険と利用者の自己負担で賄われているため、不必要な費用負担が生じているのではないかと、厚生労働省などは問題視。十二日に開かれる社会保障審議会介護保険部会でも、高額なレンタル料をどう抑制するか焦点となりそうだ。(中根政人) 介護保険では原則、サービスごとに公定価格が決められ全国一律で同じサービスなら同額で受けられる。しかし、福祉用具レンタルには公定価格がない。厚労省の担当者は「レンタル価格には、メンテナンスなど業者のサービス料金も含まれ、価格設定が業者の裁量に委ねられている」と説明する。 財務省が全国平均価格と最高価格の差を調査したところ、三製品で価格差が十
科学をテーマにした新書「ブルーバックス」(講談社)が今年、創刊五十年を迎える。先端科学を真正面から扱う硬派の本なのに、総発行部数は七千万冊を超える。長続きの秘訣(ひけつ)を探ってみた。 (榊原智康)
安倍政権の発足後、民主党政権の「事業仕分け」で廃止もしくは見直しを求められた事業が相次いで復活しつつある。仕分けは、法的拘束力がなく、短時間で結論を出す手法の問題も指摘されたが、行政の無駄に切り込む姿勢は一定の評価を得てきた。政権交代により、無駄の検証なく、仕分けられた予算がよみがえれば、行政へのチェック機能の後退は避けられない。 (中根政人、宮尾幹成) 二〇一二年度補正予算案には「ものづくり中小企業・小規模事業者試作開発等支援補助金」事業が一千七億円計上された。ものづくりをする中小企業を支援する目的で緊急経済対策の柱に位置づけられている。 〇九年度の補正予算でもほぼ同じ事業が五百七十三億円計上されたが、同年の仕分けで「補助金を配る仕組みが問題」として、翌年度の予算計上を見送るよう判定された。経済産業省によると、事業費は外部団体を経由し、中小企業に補助金として配られていた。その外部団体が事
原子ギターを制作した山川さん。手前の皿に盛られた土に含まれる放射性物質を黄色いガイガーカウンターが感知すると、ギター裏の黒い装置が振動する=水戸市で 目に見えない放射線をとらえて「反原発」の音を響かせる-。そんな創作楽器「原子ギター」が水戸市の水戸芸術館に展示されて話題を集めている。制作したのは横浜市のアーティスト山川冬樹さん(38)。反原発を訴える一方で、電気がなければ音楽活動できない自身の「矛盾」を表現したという。東京電力が福島第一原発事故でまき散らした放射性物質によって音を鳴らすという皮肉あふれるギターが、被災地に悲しげな音色を響かせている。 (永山陽平) 山川さんはアーティストとして音楽活動を続けながら、東京芸術大の取手キャンパス(取手市)で講師として映像制作を教えている。原発事故の発生後、県内で空間放射線量がとりわけ高い取手市に横浜市から通っているうちに「このまま原発を続けてはい
【リオデジャネイロ共同】中南米文学を代表するコロンビアのノーベル賞作家、ガルシア・マルケス氏(85)が認知症を患っていると同氏の親友の作家が明らかにした。同氏が住むメキシコなどのメディアが11日までに伝えた。 親友のコロンビア人作家によると、同氏は友人らを認識できなくなっており、過去5年間、電話で話していないという。同氏は1999年に患ったリンパ腫を克服した後、2004年に10年ぶりの新作を発表して以来、新作を出版していない。 マルケス氏は67年発表の長編「百年の孤独」などで中南米文学の旗手と呼ばれるようになり、82年にノーベル文学賞を受賞した。
インターネットに短い「つぶやき」を書き込むサービス「ツイッター」から自然発生的に企画されたブックフェアが五日から、文京区千駄木二の往来堂書店で開かれる。テーマは「猫」で、題して「ツイッター初? ツイッター発! 猫本フェア」。笈入(おいり)建志店長(39)は「話が出てからフェアまで二週間と展開が早かった。ツイッターの可能性を感じる」と話している。 笈入さんがツイッターを始めたのは一月初旬。仕事の情報を得ようと出版社や作家関係のツイッターを見るうちに、早川書房、筑摩書房、平凡社、河出書房新社などの編集者や宣伝担当者、猫好きの人たちが、猫の登場する本の名前をリストアップしていることを知った。 一月十八日の最初の「つぶやき」からわずか二日後にリストがまとまると、その日に参加者が「現実に並んでいる本屋があればいいのに」と発言。笈入さんが「うちでやります」と名乗りを上げ、一気にブックフェアが具体化した
戦後の日本は、米国に従属して経済発展を遂げました。対米追従による経済成長の枠組みを支えたのが、憲法九条と安保条約。軽武装の日本を守ってもらうべく、基地提供をはじめとして米国に便宜を図るものです。 冷戦体制が終わり、共産主義から西側を守るという米国の大義名分が消えました。米国の軍事行動が世界からひんしゅくを買い、対米追従が国益を損ねがちに。国益を守るには、軍事と外交で米国から自立する必要が出てきました。 護憲を唱えつつ対米追従を批判する人がいますが、護憲と対米自立は同時に成り立ちません。「重武装・自立」か、「軽武装・依存」か。それが国際政治の常識で、「軽武装・中立」にはコスタリカのような傑出した外交能力が求められ、今の日本には到底無理です。 対米自立には重武装化が必要です。反撃を予想した敵に攻撃を控えさせるべく、弾道ミサイルなどによる対地攻撃を軸とした反撃能力が要るのです。それには集団的自衛
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