東日本大震災で被害を受けた福島第一原発3号機で14日午前11時ごろ、大きな爆発が起きた。詳細はわからないが、原子炉格納容器が損傷していれば、大量の放射性物質が大気中に拡散する最悪の事態に発展する可能性が出てきた。経済産業省原子力安全・保安院によると、水素爆発が起きた可能性があるという。 原子炉は、内側から圧力容器、格納容器、原子炉建屋の三つの「壁」で守られている。12日に福島第一原発1号機で起きた爆発では、損壊は原子炉建屋にとどまり、格納容器と圧力容器に異常は確認されていなかった。原子炉を守る「最後のとりで」となる圧力容器や格納容器が壊れていれば、チェルノブイリ事故に匹敵する重大事故となる。