原子力の時代終了ではなく、復活させるべき時 FT社説 2011年4月26日(火)18:06 (フィナンシャル・タイムズ 2011年4月24日初出 翻訳gooニュース) 今週はまたしても、原子力産業にとってはまた良くない1週間になる。日本の福島第一原発から放射性物質の漏洩が続いている上に、26日はウクライナのチェルノブイリ原発事故から25年。反原発活動家たちは勢いづいている。例えば週末には9人のノーベル平和賞受賞者が、世界中の人たちが「今より平和で安全な状態で暮らせる」よう、原発の段階的廃止を求める書簡を各国政府首脳に送っていた。 しかし現実的には、原子力のない世界は、原子力のある世界よりも安全なわけではない。世界中の電力の14%は原発で作られている。エネルギー市場にひどい不安定や電力不足を引き起こすリスクを伴わない形で、化石燃料や代替可能エネルギーでこの不足分を埋めるのは、当分は不可能だ。