つながらない権利(つながらないけんり、英語: right to disconnect)とは、労働者が労働時間外には仕事の携帯電話や電子メール(Webメール)等などへの対応を拒否できる権利のことである[1][2]。 21世紀に入り、スマートフォン(スマホ)などインターネットにも接続できる携帯電話が普及し、労働者がどこにいても電話やメール、SNSで連絡できるようになった。雇用形態や勤務時間の自由度が増した一方で、勤務時間とプライベートな時間の境界が曖昧となる問題が生じている。勤務時間外における業務連絡への対応は、実質的な時間外労働にあたるとして問題視されるようになった。フランスでは2016年に従業員50人以上の企業を対象に、業務時間外の「つながらない権利」に関する労使協議を義務づける改正労働法が成立し、翌年施行された[3][4]。イタリア、ベルギー、スペインでも「つながらない権利」の法制化がな