ハーバード・ビジネス・レビュー編集部がおすすめの経営書を紹介する連載。ジェフ・タフ氏らによる『ベストプラクティスを吹き飛ばせ』を紹介する。 起業家に備わる特性を 既存企業に応用する 過激なタイトルの書籍である。先進企業の取り組みや過去の成功体験である「ベストプラクティス」の実行は、企業が利益を高める有効な方法である。ハーバード・ビジネス・スクールのマイケル・ポーター教授は、「日本企業には戦略がない」と批判してきたが、1980年代まで日本企業が急成長を果たしてきた要因として、高い業務効果を挙げ、そのための方法論として、ベストプラクティスの実行を指摘している。そのベストプラクティス思考をDetonate(爆破)ことを提唱するのが、本書なのである。 なぜか。時代が、2つの大変革を迎えているからだ。1つはデジタルテクノロジーの浸透を契機としたビジネスモデルや産業構造の変革、もう1つはSDGsがもた
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