A&Fという会社を知っているだろうか。ひと言でいえば、アウトドアグッズの輸入販売を手がけている会社である。 バックパックブランドの「ミステリーランチ」や、キャンプ用品の「ロッジ」など、高品質で知られるブランドを取り扱い、アウトドア界ではかなり知られた存在となっている。 現在は扱っていないが、バックパックブランドの「グレゴリー」をいち早く国内に紹介した会社といえば、なるほど、とうなずく人も多いかもしれない。 そのA&Fが、近年、本の出版を行っている。それも、どこかの出版社と組んだわけではなく、完全に独立事業として。それでいて、出す本のクオリティが異様に高い。今年は定期雑誌として思想誌の刊行まで始めた。 なぜ、アウトドア製品輸入会社が出版を? なぜ、この出版不況の時代にあえて? 本作りなどしたことのないはずの会社がどうしてこのクオリティを? 会社の創業者であり現会長、そして出版事業を始めた当事
![なぜアウトドア企業が本を作るのか。創業者「野外で遊ぶだけではなくて」(森山憲一)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/234041d6c59f179a56cb19647c4b6d0488dd5a75/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fnumber.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2F2%2F0%2F-%2Fimg_20c045180639333056c034ff73e0d1c463765.jpg)