――デビューまでのいきさつを教えてください。マンガ家志望でしたか? 大暮 元々サラリーマンをしていたんですが、当時パチンコをやっていたのが重なりすぎて、会社に借金ができちゃったんです。まあ、前借ですね。それを返すあてが全然なかった。それで、賞金で返そうと投稿したのが最初です。それまでにマンガを描いたことは、あるにはありましたが、高校生の頃の話。その頃は「なれたらいいな」というレベルで、それよりも「きつそうだな」というイメージが先に立っていたので(笑)、積極的に描こうとは思いませんでしたね。就職してからは時間もないですし、やっぱ彼女とかに気持ち悪がられるんで(笑)。でも絵は描いていました。いわゆるファインアート、抽象画のようなものを。恩師の勧めもあって、その頃は画家になりたかったんです。 ――投稿する雑誌は決めていたんですか?また、初投稿作はどんな作品でしたか? 大暮 元々『ホット