手塚治虫や吾妻ひでおら、昭和を感じさせる懐かしいタッチの漫画を発表し続けている史群(しむれ)アル仙(せん)さん(24)がネットで人気です。10月には単行本を出版、すぐに増刷もされました。タッチは昭和風ながら、描くテーマは、孤独や気持ちのすれ違いなど、若い世代の抱く悩み。そのミスマッチに、新旧の世代から反響が寄せられています。 史群さんによると、実家に手塚治虫や永井豪などの昭和漫画ばかりが置いてあり、幼いころから愛読していました。その手塚治虫が故人と知ったのは小4の時。好きな漫画が過去のものということに衝撃を受け、「自分で描いて、この画風をよみがえらせる」との使命感を持ったそうです。 アルバイトのかたわらパステルクレヨン画家として活動。23歳で漫画作品を発表しようと決意したものの、ストーリー作りがうまくいきません。絵の先生に相談したところ、「1ページものから始めては」と助言され、今年2月から
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