超大作ファンタジー「グイン・サーガ」などで知られる作家の栗本薫(1953~2009)が、江戸川乱歩賞を受賞して小説家デビューした1978年に、別の名前で小説を発表していたことがわかった。雑誌に掲載された短編で、これまで謎の作家によるものとされていたが、当時の編集者が明かした。2月下旬発売の同人誌「幻影城 終刊号」に一部が収録される。 小説は「京堂司」名義で書かれた「23世紀のラッシュアワー」「革命専科」などSFショートショート連作3編。探偵小説専門誌「幻影城」(通巻44、45、47号)に掲載された。 栗本は76年、「都筑道夫の生活と推理」が幻影城新人賞評論部門で佳作に選ばれた。翌77年、中島梓として「文学の輪郭」で群像新人文学賞(評論部門)。78年に栗本薫名の小説「ぼくらの時代」が江戸川乱歩賞を受賞。以後、主に評論は中島、小説は栗本と筆名を使い分けて執筆していた。 「幻影城」は75年創刊の
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