本紙連載中の4コマ漫画「地球防衛家のヒトビト」に風刺も込める漫画家、しりあがり寿さん(57)。風刺を理由にした仏週刊新聞襲撃事件を知り、仕事が手につかなかった。「『萎縮』しまくってますよ、僕は」。それでも創作に向き合う仕事場から表現の自由を考えた。 * 厚紙にするするとシャープペンが進む。0・2ミリのペンに持ち替え、描線をなぞる。せりふを入れて、30分から1時間ほど。「防衛家」は描きあがる。 苦労するのは構想だ。午前中は風呂に入ったり、喫茶店に行ったり。襲撃事件がテーマの回は切り口に悩んだ。「暴力はいけない、人を傷つける言論はよくない。色々と言えますよね」 考えた末に、こんな「防衛家」を描いた。1コマ目、「おこった時のカーサン」を描く息子。2コマ目、友人と「ギャハハ、そっくり」「でも怒られない?」「大丈夫だよ、そんなの」と話す息子。3コマ目、テレビに映る襲撃事件の報道。 4コマ目は絵がない
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