「オラ、ついに勝ったゾォ〜」 アニメや映画になった人気漫画『クレヨンしんちゃん』(以下、しんちゃん)を発行する双葉社は、中国で係争していた「しんちゃん」の著作権侵害訴訟について、上海市第一中級人民法院(地裁)で勝訴し、双葉社側の主張が支持されたとして4月中旬、これを発表した。 日本企業の商標が中国企業によって勝手に登録された代表的事件として有名になったのがこの「しんちゃん」事件。日中の法曹界だけでなく、ビジネス界においても注目されてきた同事件の判決内容は、どのようなものだったのか。 判決内容を見ると、著作権侵害訴訟については、「しんちゃん」こと「蝋筆小新(ラビシャウシン)」(しんちゃんの中国語表記)の漫画イメージ(イラスト)は、原作者によって完成された創作であり、そのキャラクターイメージ、顔の表情等は著作権法で保護されるべき芸術作品であるとしている。 同じく「蝋筆小新」も文字書体に