高橋しんが青年誌・ヤングマガジン(講談社)にて連載している「雪にツバサ」の新刊8巻と、女性誌・メロディ(白泉社)で連載していた「あの商店街の、本屋の、小さな奥さんのお話。」の単行本が、2冊同時に発売された。 コミックナタリーではこれを記念し、高橋へのインタビューを敢行。青年誌、女性誌、そして「スピカ」や「きみのカケラ」を連載していた少年誌・週刊少年サンデー(小学館)と、ジャンルをまたいで活躍する高橋に制作の裏側を聞いた。 取材・文/岸野恵加 撮影/坂本恵 「雪にツバサ」は春を待つ話 ──「雪にツバサ」8巻と「あの商店街の、本屋の、小さな奥さんのお話。」、毛色の違う2作品が同時発売ということで、まずはそれぞれの作品がどういった経緯で生まれたかを伺えればと思います。 「雪にツバサ」は「超能力の話をやりたいですね」とヤンマガの担当さんとお話していたところからスタートしました。もう7、8年前に遡る