配偶者の暴力から被害者を守るドメスティック・バイオレンス(DV)防止法で、各地方裁判所が出す保護命令の発令件数に大きな地域差があることがわかった。人口10万人当たりの発令件数で比べると、トップの那覇(沖縄)と最も少ない長野では6.8倍の開きがあった。 最高裁判所が集計した各地裁の保護命令に関するデータと総務省の都道府県別人口統計(08年10月1日時点)をもとに朝日新聞が分析した。法施行後の01年10月から今年3月までに、全国の地裁が発令した保護命令は合計1万4024件。人口10万人当たりの全国平均は11.0件だった。 地裁管内別(北海道の4地裁は合算)にみると、トップは那覇で27.8件。次いで奈良(23.4件)、鳥取(23.0件)と続く。逆に発令件数が最も少なかったのは長野で4・1件だった。被害者の申し立てでは、件数のトップは那覇(33.0件)で、最少は長野(5.8件)。申立件数に対す