亡くなった旧日本軍の元従軍慰安婦の霊魂を慰める米国内の2つ目の慰安婦碑が、ニューヨーク州の退役軍人記念園に建てられた。ニューヨーク市会議員や在米韓国人団体も慰安婦碑の建立をそれぞれ推進しており、米国内に第3、第4の慰安婦碑の建立が続くものとみられる。 16日、ニューヨーク州ナッソー郡のアイゼンハワーパーク内の退役軍人記念園(Veterans Memorial)に、在米韓国人社会が準備してきた慰安婦碑が姿を現した。在米韓国人市民団体・韓米公共政策委員会(イ・チョルウ会長)の主導で建立された慰安婦碑は、米ニュージャージー州パラセイズ・パーク市に建てられた碑に続き、米国で2つ目だ。 今回、碑が建立された退役軍人記念園は、戦没将兵や戦争失踪者の記念碑が建てられている韓国の顕忠院(ヒョンチュンウォン)のような場所。学生や住民だけでなく、政府関係者や政治家など年間数万人が訪れ、慰安婦問題を伝えるうえで
日本政府が在日本朝鮮人総連合会(総連)幹部の北朝鮮訪問の要請を拒否したと、東京新聞が23日付で報じた。日本国民の対北朝鮮感情を考慮した措置と分析される。 同紙によると、総連が金正日(キム・ジョンイル)総書記の弔問を目的にホ・ジョンマン総連副議長ら幹部6人の訪朝許可申請を22日に提出したが、日本政府は不許可の方針を明らかにした。 日本に居住する外国人は海外に出国する場合、事前に再入国許可を受けなければならない。再入国許可証がなければ、出国は可能でも入国が不可能だ。日本政府は、06年7月の北朝鮮のミサイル発射と同年10月の核実験後、北朝鮮に対する制裁措置の一環として北朝鮮最高人民会議代議員(韓国の国会議員)のホ氏ら6人に対して再入国を禁止した。このため、ホ氏らはそれ以降日本から出国していない。 藤村修官房長官は同日、「閣議の結果、金総書記の死去が対北朝鮮制裁措置を変更する事情にならないという結
日本政府はまた沈黙した。在韓日本大使館の窓は開かれていたが、顔を出す人は1人もいなかった。ぐるぐる回りながら大使館の外を監視する監視カメラだけがお婆さんたちを迎えた。お婆さんたちは今日も「謝罪しろ」と叫んだ。そして、「来週もまた来る」と強調した。 日本軍慰安婦動員被害に対する日本政府の謝罪を促す「水曜集会」が14日、1000回目を迎えた。韓国挺身隊問題対策協議会(挺対協)とお婆さんたちは同日もいつもどおり鍾路区中学洞(チョンログ・チュンハクドン)の在韓日本大使館前で集合し、正午から約2時間かけて水曜集会を開催した。慰安婦被害のお婆さん5人や挺対協関係者、一般市民ら約3000人が参加した。 ●1000回を迎えたが、日本はまた沈黙 「日本大使は聞け。平和の道が開かれたから、日本政府に告げろ。私たちが皆死ぬ前に謝罪しろと。分かったか」 マイクを持ったキム・ボクドンさん(85)は大使館に向って全力
鬱陵(ウルルン)島を訪問しようと韓国に向かったが入局を拒否された新藤義孝(写真)ら日本自民党議員3人に対して、日本の与野党執行部は冷めた反応を見せた。 新藤議員らは2日、自民党の外交部会に出席し「最初は党が派遣する形式だったが、後で個人的な視察に性格が変わった」として党執行部の対応がぶれていたと不満を示した。これに対して石原伸晃幹事長は「党としては派遣を許可したことがない。(韓日間に)領土問題が存在するのは事実だが、そのためにすべての関係を駄目にすることがないよう気をつけなければならな」と反駁した。 衆院運営委員会の幹事会議でも民主党側が「国会の会期中に休暇の許可を得ずに韓国に渡ったのは、極めて重大な事案で遺憾だ。新藤氏は衆院決算行政監視委員長として責任が重い」と追及した。自民党幹事は「(民主党に対して)申し訳ない」とお詫びした。 領土問題で強硬な姿勢を固守してきた自民党執行部が、このよう
韓国挺身隊対策問題協議会(挺対協)が、16日開かれる「日本軍慰安婦問題の解決に向けた定期水曜集会」を、日本の大地震で死亡した被害者らのための「追悼集会」に変更して開催することを決めた。 尹美香(ユン・ミヒャン)挺対協代表は14日、「日本東北地方を襲った大地震の犠牲者らを追悼するため、16日に開かれる第961回水曜集会を追悼集会に変えることにした」とし、「日本政府の謝罪や賠償を求める掛け声の代わりに、今回の地震で犠牲となった日本の皆さんを追悼する時間を持って解散することを決めた」と明らかにした。しかし、来週(23日)からは通常どおり水曜集会を再開する。 挺対協は1992年1月から毎週水曜日正午、ソウル中区中學洞(チュング・チュンガクドン)の在韓日本大使館前で、日本軍慰安婦問題に対する日本政府の謝罪や補償を促す集会を開いてきた。水曜集会は1995年、日本阪神大震災の犠牲者らを追悼するため1度キ
日本が第2次世界大戦敗戦直後、東南アジアなどへ強制動員された韓国人慰安婦を軍看護士として偽装した事実が、政府調査の結果、初めて明らかになった。日本が、軍慰安婦の存在そのものを組織的に隠ぺいしようとしたという分析が提起された。 対日抗争期強制動員被害調査および国外強制動員犠牲者など支援委員会(支援委)は、第2次世界大戦直後、インドネシアへ強制動員された韓国人日本軍慰安婦との面談と現地調査で、軍慰安婦偽装事実を確認し、これを記録した「インドネシア動員女性名簿に関する真相調査」報告書を14日、発刊した。 同報告書によると、日本軍はインドネシアへ連行した韓国人慰安婦を1945年8月1日、22日、30日の3回に渡り、看護士、臨時看護士、用人(軍属の中で一番下の階級)などに編入した。太平洋戦争当時、インドネシアに配置された日本南方軍(第7方面軍)3つの陸軍病院名簿に301人の韓国女性が、看護婦として記
来年から学校で使用される高校の歴史教科書の検定に、近現代史の専門家が一人も参加していないことが分かった。歴史教科書は、全9単元のうち7単元が近現代史関連の内容だ。検定とは、民間の出版社で作成した教科書を学校で使用できるか、韓国教育課程評価院(評価院)が審査する過程をいう。 23日、歴史教育研究所と韓国近現代史学会によると、教科書検定機関の評価院が先月30日に公開した歴史教科書検証委員11人のうち、近現代史の専攻者は一人もいない。検定委員の教授6人のうち3人は、専攻が韓国史と関係がない。韓国史を専攻した3人も朝鮮史の専門家で、近現代史と関係がない。5人は一線の教師だ。彼らだけでなく、研究委員として参加した教授4人にも、近現代史の専攻者はいない。 韓哲昊(ハン・チョルホ)韓国近現代史学会長(東国大学教授)は、「一国の歴史教育を左右する教科書検定が、該当分野の専門家が参加せずに行われるとは、あき
日本の産経新聞は、日本の中学校の歴史教科書の日本軍慰安婦問題を取り扱った記述が12年から消える見通しだと、22日付で報じた。同紙によると、現在の中学校の歴史教科書のうち唯一、軍慰安婦問題について記している日本書籍の教科書が、21日に締め切られた文部科学省の教科書検定申請に応じなかった。今回、検定を通過する教科書は12年から使用される。 04年に検定を通過した現在の日本書籍の歴史教科書は、右翼勢力が存在そのものを否定している軍慰安婦という言葉を使ったのはもとより、朝日新聞の慰安婦関係の写真を掲載している。 同教科書はまた、第2次世界大戦の末期に米国と日本とが戦った沖縄戦争について、「沖縄の民間人がスパイと疑われ、日本軍によって殺害された上、(敗戦当時)日本軍から玉砕を強いられた」と記し、日本の戦争責任を強調している。 これに対して、代表的な歴史歪曲教科書である扶桑社の歴史教科書を執筆した「新
北朝鮮内には、計6ヵ所の政治犯収容所があり、約20万人(推算)の政治犯が拷問や強制労働、殴打など深刻な人権被害に遭っているという事実が、国家人権委員会(人権委)によって確認された。政府機関が、北朝鮮の政治犯収容所の実態調査の結果を公式に発表したのは初めて。 人権委は北朝鮮人権情報センターに依頼し、政治犯収容所を経験した脱北者17人と、06年以後、北朝鮮へ強制送還された脱北者32人を対象に深層面接調査を行った結果を20日、発表した。人権委は、北朝鮮の政治犯収容所を「人権侵害の百貨店」と表現した。 調査結果によると、政治犯に対し、広範な人権侵害が発生していることが分かった。人権委の関係者は、「国家護衛部など上部機関の統制を受けるというよりは、管理所長を中心にした幹部が収容所を運営する」とし、「収容所の幹部が一部の収監者を小隊長、中隊長などに任命し、他の収監者を監視するようにし、内部的な拷問や殴
韓国挺身隊問題対策協議会と従軍慰安婦のハルモニ(お婆さん)たちが、日本軍による慰安婦問題の解決を促すため開いてきた「水曜集会」が、13日で900回目となった。 同日、ソウル鐘路区中学洞(チョンログ・チュンハクドン)の駐韓日本大使館前で開かれた集会には、慰安婦強制動員の被害者のお婆さん4人を含め、関連市民団体の会員や大学生など約200人が集まった。出席者らは「日本政府は、日本軍による慰安婦被害者に公式謝罪せよ」と訴えた。 演壇に上がった被害者のキル・ウォンオクさん(82)は、「皆さんの力に支えられて、これまで生きてこられた。このようなむごいことが二度と起きないよう、みんなで努力していかなければならない」と話した。 水曜集会900回を迎え、日本の5都市(東京、福岡、大阪、名古屋、京都)でも連帯集会が開かれた。14日には、ドイツベルリンで開催される。 jmpark@donga.com
最近、日本政府が日本帝国(日帝)による強制占領(強占)期に従軍慰安婦・勤労挺身隊に動員された韓国人7人に厚生年金脱退手当てとして1人当り99円(約1300ウォン)を支給することにした決定をめぐって議論が広がっている中で、最近、日帝に動員された日帝強占化強制動員真相究明委(真相究明委)が、日帝強占期に日本企業に勤めた労務者約4万人の名簿を日本政府に送り、厚生年金の加入有無の照会を要請した。 真相究明委に05年から昨年6月まで受け付けられた日帝強制動員被害者の届け出の件数は、計22万7984件。このうち、日本軍の服務軍人や軍属などを除いた一般労務者は16万人に達し、被害事実を立証する資料がない人は約11万人にのぼることが分かった。 真相究明委は10月27日、11万人の中でとりあえず約4万人の名簿を日本政府に送り、厚生年金の加入有無を照会してくれることを要請した。日本政府から加入有無の通報が届く
日本の名古屋にある三菱工場は、世界第2次大戦末期に戦闘機を製造していた。1944年、朝鮮の幼い少女たちは、この工場に「勤労挺身隊」という名で徴用された。戦争中に労働力が不足すると、遠く朝鮮にいる幼い少女まで作業に動員したのだ。当時、小学校6年生だった梁錦徳(ヤン・クムドク)さんは、「日本に行けば、学校に行け、お金も稼げる」という教師の話を信じて、この工場にやって来た。梁さんは、1年以上つらい労働に苦しめられたが、学校は見物もできず、給料を受け取ることもできなかった。会社側は、「給料は年金で納付される」という言葉を繰り返しただけだった。 ◆今では年老いた少女たちは、ここで働いていた事実を生涯隠して生きてきた。「挺身隊」という名前のため、慰安婦と誤解されることがあった。彼女たちは、韓国と日本の市民団体の助けで、99年に日本政府と三菱に対して損害賠償を請求した。しかし、訴訟は昨年、東京最高裁判所
北朝鮮が、平安南道价川(ピョンアンナムド、ケチョン)を含め6つの政治犯収容所を運営し、政治犯約15万4000人を収容していることが明らかになった。 このような事実は、韓国政府が16日、国会外交通商統一委員会所属の尹相鍱(ユン・サンヒョン)ハンナラ党議員に提出した報告書「北朝鮮の政治犯収容所現況」で確認された。北朝鮮の代表的な人権蹂躙地域とされている政治犯収容所の詳細について、韓国政府として確認したのは初めて。政府は、北朝鮮の政治犯収容所の実態について05年以前から把握していたが、南北関係の悪化などを憂慮して公開してこなかった。 政府が明らかにした収容所の位置と現在の収容人数は、△平安南道价川(14号)1万5000人収容、△咸鏡南道耀徳(ハムギョンナムド・ヨドク=15号)5万人、△咸鏡北道化城(ハムギョンプクト・ファソン=16号)1万5000人、△平安南道北倉(プクチャン=18号)1万900
「インタビューの前に、私が飛行機に乗っていた14時間に何があったのかをチェックしなければなりません」 今年の万海(マンヘ)平和賞受賞のためにアジア記者協会の招請で8日に韓国を訪れたイスラム女性初のノーベル平和賞受賞者であり、イランの人権・女性活動家のシリン・エバディ弁護士(62、写真)。エバディ氏が、ホテルに到着するやいなや求めたのはコンピューターだった。インターネットで素早くイラン現地のムードを確認するエバディ氏の顔には、緊張感がうかがえた。6月12日の大統領選挙不正疑惑で、依然としてイラン政局が不安定な状態だからだ。 「大統領選挙の結果に抗議する人々が街頭に出てデモをしているが、1日目には約100万人もの人々が街頭で抗議しました。政府が攻撃を始め、多くの人々が死に、負傷し、報道関係者や弁護士、教授が逮捕されました」 6月12日の大統領選挙以降、イランのデモ事態で逮捕された人は約2000
O型はウイルス疾病に強く、A、B型は細菌の疾病にもっと強いが、二つの疾病いずれにも対応するために人類は4種の血液型をそれぞれ維持するというのだ。 ABO血液型は、赤血球の表面に付いている砂糖と似ている糖分の鎖によって決まる。研究チームが麻疹ウイルスに感染した人々を調査した結果、麻疹ウイルスは人間の体内で増殖しながら宿主(病気にかかった人)の血液型と同様の糖分の鎖を自分の体にも付けることがわかった。すなわち、ウイルスが人の血のようにA型またはB型ウイルスになるのだ。 セイモア博士は「O型はA、B、AB型に対する抗体をすべて持っていて、その血液型に倣ったウイルスが自分の体内に侵入すれば、素早く攻撃することができる」と話した。A型など他の血液型は相対的に抗体が不足してウイルス攻撃にもっと弱いのだ。 もし、ウイルス疾病のためO型が多くなれば、今度は細菌がO型をさらに多く攻撃して数を減らす。細菌は細
中国政府がチベット(中国名は西蔵)自治区で発生した分離独立要求のデモに強硬対応している中、これによるチベット人の死傷者数が大きく増えている。国際社会でも今度の流血事態に対する憂慮の声が高まっている。 インド・ダラムサラにあるチベット亡命政府のスポークスマンは16日「14日からチベットの中心都市の拉薩で激化した大規模一揆で現在まで80人が死亡、71人が負傷したことが確認された」とし「これはチベット現地の目撃者と電話を通じ確認した」と主張した。 亡命政府のリーダーカルマ氏はAFP通信に「死者が1000人を超えるものとみられる」とし「これはとても低く推定した数値」と主張した。亡命政府はまた、最大100人が死亡したという未確認報道もあると伝えた。 ダライ・ラマは同日、ダラムサラで記者会見を行い「今、チベットでは中国政府の文化的大虐殺(cultural genocide)が行われており、チベット人た
チベットの分離・独立デモが流血事態に発展している中、チベットの精神的リーダーであるダライ・ラマ14世は18日、「不安が続くなら、退位する」と述べ、事態の平和的な解決を訴えた。デモ参加者に対する大々的な検挙が予告され、全ての交通手段が規制されるなど、チベットの孤立が長期化している。 ▲ダライ・ラマ、「独立は不可能」〓ダライ・ラマは18日、インドのダラムサラで記者に対し、「チベットの独立は不可能だ。チベット人と中国人はともに生きていかねばならない」と主張した。ダライ・ラマは、事態が悪化し続ける場合、チベット指導者としての地位を退くと明らかにした。 中国の温家宝首相は18日、全国人民代表大会の閉幕直後、北京人民大会堂で記者会見を開き、「ダライ・ラマ集団が組織して扇動し、(デモが)起こった事実を立証する証拠が多い」と非難した。そのうえで「チベットの独立を放棄すれば、対話のチャンネルは開かれている」
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