シニア女性向けの雑誌『ハルメク』をご存知でしょうか? 1996年に『いきいき』として創刊され、2016年に『ハルメク』と名称を変更した50代以上の女性をターゲットとした女性誌です。 「そういえば実家にあった気がする」「母親が読んでいる」と思い当たる人もいるのでは? 『ハルメク』は、書店には売っておらず自宅に配送される定期購読のみで22万部*を売り上げ、雑誌以外の通信販売や旅行、イベント、店舗などのサービスを展開してシニア女性の暮らしを丸ごとサポートしています。 *2018年11月号 編集長を務めるのは、山岡朝子(やまおか・あさこ)さん(44)。新卒で「主婦と生活社」に入社し、雑誌の編集長を歴任。2017年7月に「株式会社ハルメク」に入社し、8月に同誌の編集長に就任しました。約1年半で実売部数を約1.5倍に引き上げた山岡編集長に話を伺いました。 編集長に就任して1年半で実売部数が1.5倍に
通勤途中のコンビニで立ち読み、美容院で渡されてペラペラ……月に数回は目を通すことのある女性誌。 今シーズンおすすめのファッションやコスメは網羅されていて便利だけど、本当に買うべきものがわからない。めくってもめくっても広告ばかりで、なんかうんざり……。 そんな女性たちから今、絶大な支持を得ているのが雑貨や日用品、家電など女性の生活に関わるすべてのアイテムをテストし、広告では伝わらない本音の評価を伝える女性誌『LDK』。 この出版不況にありながら部数は右肩上がりで、4月28日に発売された6月号(最新号)は12万7650部を発行しました。5月27日に発売される7月号は20万部(mini版6万、通常版14万部)とついに“大台”に。 今、なぜ女性たちから支持されるのか? その秘密を、同じく女性に向けて日々情報発信しているニュースサイト「ウートピ」の編集長・鈴木円香が、『LDK』の木村大介(きむら・だ
夫婦ユニットという働きかた 第四回 合わせ味噌みたいな夫婦でいたい。「ふたり出版社」を立ち上げて叶えたこと 夫婦で一緒に仕事をする“夫婦ユニット”を紹介している本連載。今回は、出版社「アタシ社」を設立し、夫婦で本作りをしている、編集者兼ライター兼カメラマンのミネシンゴさんと、デザイナーの三根加代子(みね・かよこ)さんにお話を聞きました。 〈アタシ社〉の夫婦ユニット三ヶ条 一つ:一生一緒に歩む相手「ケンカを恐れず思いを伝える」こと。 二つ:対等に権利を主張する関係「財布は折半にする」こと。 三つ:夫婦ユニットを組む前に「それぞれが得意技・技能を持つ」こと。 「考える人。それを形にできる人。この2つが揃えば本を作ることができます」。アタシ社のHPに書かれている一文です。夫が考える人(編集者)であり、妻がそれを形にできる人(デザイナー)、それが三根さん夫婦のユニット形態。作業は完全分業だけど、「
今回の執筆者は、大阪・中崎町の本屋「葉ね文庫」の店主・池上きくこ(いけがみ・きくこ)さん。「葉ね文庫」は詩歌の本がメインの書店で、その店先には言葉を愛する人々が集っています。営業しているのは、平日夜と土曜のみ。そんな風変わりな書店の店主である池上さんの、平日(昼間)の顔は、なんとIT 業界で働く会社員。ふたつの“顔”を持つ彼女の心に残った一冊とは? 二階堂奥歯『八本脚の蝶』(ポプラ社) 出会わなければ知ることもなかった。 話をするだけで日常に色彩が加わるような、そんな人と出会ったことがありますか。 その人が落とした言葉を壊さないように拾い上げ、全身をこわばらせて、意味を読み取ろうとしたことが。 社会人になってからの私はずっと忙しく、IT業界の移ろいに振り落とされないように、心底それを楽しんでいるように念じながら技術書を読みふけり、バランスよく人と接し、まあそつなくやっていたように思います。
『先生の白い嘘』『おんなのいえ』『地獄のガールフレンド』など、複数の雑誌で連載をもつ漫画家、鳥飼茜さんのエッセイ連載が始まります。第一回のテーマは、「鳥飼茜」というペンネームの名付け親、N田くんの話です。(編集部) 鳥飼茜になってひと回りしました 鳥飼茜という漫画家になって今年で12年目になります。 こないだ自分のとこのアシスタントとして新しくやってきた子が23歳で、ひと回り年下、つまりこの子と同じ歳にデビューしたわけで、感慨深いかというとそうでもなく、あっという間に年月は経つし、その分様々なことがあっての今なわけですけど、12歳下だからって全然感覚が違う訳でもなく、ただ年月がひと回りしたってことですね。 生まれつき怠け者なんです あの時となにが違うだろう、と考えてみるとまずは連載をできるようになったのが漫画家としては圧倒的に、違います。いまはありがたいことに3つも連載をさせてもらっていま
モデル、小説…“多彩すぎる”活動 小説2作目にして山本周五郎賞にノミネートされ、「僅差で受賞を逃した」と報じられた押切もえ。この報道で「押切もえって小説を書いてたんだ!?」と初めて知った人も多いのではないだろうか。 押切は、90年代にギャル誌の読者モデルとしてデビュー。その後、『CanCam』から『AneCan』(共に小学館)の専属モデルとステップアップし、小説家デビューは2013年。2015年には、絵画が二科展に入選した。そのほか、おしゃれな作業着で農業に取り組んだり(2015年にすでに行っていないことを告白し叩かれた)、ゴルフ、ヨガ、陶芸、気功、ダンス、座禅、トランポリンなど20種類以上の趣味を楽しんだり、温泉宿やマンションをプロデュースするなど多彩すぎる活動をしている。 プライベートでは、2016年2月に、千葉ロッテマリーンズの涌井秀章投手との交際を無断で公表し、謝罪するという騒動が
『先生の白い嘘』鳥飼茜さんインタビュー(後編) 少女漫画を真似するのは自分の“恋”がわからないから 漫画家・鳥飼茜が「女らしさ」の正体を分析 『先生の白い嘘』(講談社『モーニング・ツー』にて連載中)作者の鳥海茜さんインタビュー後編。前編では、『先生の白い嘘』のストーリーや、男女の性の格差について聞きました。後編では、「男らしさ」「女らしさ」という言葉の正体や、自分主体で生きていくために必要な考えかたを聞きます。 【前編はこちら】身近な性被害を“男女平等”でごまかしたくない 『先生の白い嘘』作者・鳥飼茜が語る 既存の言葉に価値観が引っ張られる ――作品の中では男性からの目線や視点も多く描かれていますが、「もし自分が男性だったら」みたいな仮定はされますか? 鳥飼茜(以下、鳥飼):それはないですね。逆に女性目線っていうのもない。 ――「自分目線」でしょうか。「男性だから」「女性だから」っていう一
「そうだ難民しよう!」と書かれたイラストが炎上したプロパガンダ漫画家・はすみとしこ氏による初のイラスト集が12月17日、青林堂から発売される。 9月、はすみとしこ氏はシリア難民の風刺画をFBに投稿 9月10日、はすみ氏は、シリア難民の女の子が「他人の金で楽に生きたい。そうだ難民しよう!」とアピールする風刺イラストを自身のFacebookに投稿。投稿されるや否や、瞬く間に国内外から「人種差別だ」との抗議が殺到した。批判を受けた数日後に、はすみ氏は「自分は言論の自由をもって自分の主張を展開した。同じように皆さんが主張を展開するのは健全な姿なので、イラストも批判のコメントも削除したくない」と投稿したが、10月になって当該イラストは削除された。 はすみ氏の説明や、ネットユーザーの動き 削除後、はすみ氏は当該イラストについて、「すべての難民を否定したのではなく、本当に救われるべき難民に紛れてやってく
戦後70年を迎える今年、安保問題に揺れ動く日本において、少女の目を通して戦争を描いたシリーズの最新作となる『ぱらいそ』(秋田書店)を発表した人気漫画家の今日マチ子さん。美大で現代アートを学びながら、より多くの人に手軽に楽しんでもらえる表現をしたい、と漫画家の道を選んだ今日さんに、戦争を描き続けること、戦争を知らない世代が考える意味についてお話を伺いました。 戦争からは意識的に遠ざかっていた ――戦争と少女を描いたシリーズの第一弾であり、沖縄のひめゆり学徒隊に想を得て描かれた『COCOON』(秋田書店)についてお聞きします。この作品に取り組むまでに、戦争について深く考えた記憶はありますか? 今日マチ子(以下、今日):ないというか、むしろ意識的に遠ざけていたと思います。もちろん、平和教育の一環としての戦争には触れてきましたが、大人になってからも戦争には恐怖心しかありませんでした。ただ、『coc
書籍は売れる、売れないの二極化の時代といわれている。売り上げランキング上位の本は注目され、さらに売れていく。「そんなに売れているなら読んでみようか」と感じて、本に手を伸ばす人も多いのではないだろうか。しかし、このベストセラーランキングは操作できる……という指摘もしばしばされる。今回はベストセラーの裏側や書籍ランキングの操作方法について、マスコミや出版業界関係者に訊いてみた。 なぜ書店の売り上げランキングに注目するのか ランキングを参考にしているのはマスコミ関係者も同じだ。新聞でベストセラーを取り上げる欄を担当していた記者はいう。彼の元には「この本は売れているので取り上げてください」という売り込みが大量にきた。 「“発行部数30万部”、“Amazonの実用書ランキング1位”、と煽って売るのはもう通用しなくなってきています。発行部数はあくまでも“印刷した数”であって“売れた数”ではありません。
「今日のご飯なににしようかな?」と自炊派の方は、日々のご飯に悩むこともあるのでは? そんな時に書店の料理本コーナーに行くと、栗原はるみやコウケンテツなどテレビにも出演している有名料理家の本のとなりに、『人気ブロガー○○のカフェごはん』『○○の絶品ごはん』といった“料理ブロガー”が出した本を見かけることがここ数年で増えてきました。 このブロガーというのは、日々のごはんを写真とレシピとともに自身のブログで紹介している人たちのこと。人気ブログには毎日のごはんづくりに悩む主婦の人たちから多くのコメントが寄せられ、中には芸能人顔負けのPV数を誇る人もいます。ファンを持つブロガーは、更新頻度が高く、料理の見栄えも抜群。時短料理法を紹介するなど工夫が見られます。 とはいってもしょせんは素人の料理。なぜここまで書籍が出版させるほどブームになったのでしょうか。 厳しい出版業界の経費節減策 それは、現在厳しい
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く